リハビリテーション科
当院のリハビリテーション
リハビリテーションは、様々な疾病や外傷によって障害をもった患者様の生活の質を
向上させるために必要なものです。
医師からの処方に基づき、身体機能に加え社会的背景や患者様のニーズを反映した目標設定をした後、
必要に応じて理学療法・作業療法・言語聴覚療法などを組み合わせ、
個々の患者様の病状に合ったリハビリテーションプログラムを実施します。
当院のリハビリテーションでは、急性期~退院後の在宅に至るまで幅広く患者様をサポート致します。
業務時間案内
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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9:00~12:00 (外来診療含む) |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
13:00~16:50 (入院のみ) |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
18:00~20:00 (外来診療のみ) |
○ | - | ○ | - | ○ | - |
スタッフについて
スタッフ在籍状況
リハビリテーション医師 | 1名 |
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理学療法士 | 13名(非常勤スタッフ1名) |
作業療法士 | 3名 |
言語聴覚士 | 5名(非常勤スタッフ1名) |
リハビリテーション助手 | 1名 |
理学療法士(PT)
ケガや病気などで身体に障害のある人に対して、
日常生活を行う上で基本となる動作(坐る、立つ、歩くなど)の改善を目的とし、
温熱療法(ホットパック・渦流浴)や頚椎・腰椎牽引などの物理療法、関節可動域や
筋力・持久力をアップする運動療法、坐位・起立・歩行などの基本的動作訓練を行います。
患者様に適した杖や歩行補助具の選定や、補装具の適応なども行います。
さらに、退院後の機能・能力維持のために自主トレや生活指導、
ご要望に応じてご家族様への介助法のアドバイスなどもさせて頂きます。
作業療法士(OT)
様々な作業を用いた療法と、食事・更衣(着替え)・排泄(トイレ)・整容(洗顔・ハミガキ・整髪)・
入浴動作など応用的動作訓練、洗濯・掃除・調理などの家事動作の訓練(日常生活関連活動)を行います。
また、退院後の住環境整備(手すりの設置、間取りの調整など)、
環境への適応(浴室での出入り動作、家族の介助など)のアドバイスや、
福祉用具(持ちやすい箸など)の製作や使用方法の指導も行います。
さらに、作業耐久性の向上や環境調整など、就労や就学に向けた職業関連活動などにも
幅広く関わっていきます。
言語聴覚士(ST)
(地域包括ケア病棟専従スタッフ)
失語症や構音障害に対する言語療法、嚥下障害に対する摂食機能療法(嚥下訓練)を行います。
言葉によるコミュニケーションには言語、聴覚、発声・発音、認知などの各機能が関係していますが、
病気やケガ、発達上の問題などでこのような機能が損なわれることがあります。
言語聴覚士は言葉によるコミュニケーションに問題がある方に対し、
自分らしい生活を構築できるよう支援する専門職です。
また、摂食・嚥下障害に対しては、安全に口から食べることを目指して摂食機能療法を行い、
安全な食事形態などについて検討します。
また、知的障害や高次脳機能障害に対する評価なども行います。
患者さんのコミュニケーション能力の改善をはかりながら、社会復帰に向けて支援します。
リハビリテーション対象疾患
脳血管疾患等のリハビリテーション
実施期間 | 発症・手術・急性増悪から180日 |
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対 象 | ○急性発症した脳血管疾患またはその術後 (脳梗塞・脳出血・くも膜下出血・脳外傷・脳腫瘍・脊髄損傷) ○てんかん重積発作・多発性神経炎(ギランバレー症候群等)・末梢神経障害・ パーキンソン病・失語症・失認症・失行症等・言語機能障害 等 |
運動器疾患のリハビリテーション
実施期間 | 発症・手術・急性増悪から150日 |
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対 象 | ○体幹及び上下肢の外傷・骨折・切断・離断 ○関節の変性疾患・関節の炎症性疾患・熱湯瘢痕による関節拘縮○運動器不安定症 等 |
廃用症候群のリハビリテーション
実施期間 | 診断または急性増悪から120日 |
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対 象 | ○肺炎などの急性疾患等に伴う安静による廃用症候群 |
呼吸器疾患のリハビリテーション
実施期間 | 治療(リハビリ)開始から90日 |
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対 象 | ○肺炎・無気肺 ○肺外傷・肺梗塞・手術後 ○慢性閉塞性疾患・気管支喘息・気管支拡張症・間質性肺炎 等 |
がんのリハビリテーション
実施期間 | 期限なし |
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対 象 | ○食道癌、肺癌、胃癌、肝臓癌、胆嚢癌、膵臓癌、大腸癌など診断され、 癌の治療のため手術が行われる患者様や在宅において緩和ケア主体で 治療を行っている進行がん又は末期癌の患者様であって、 症状増悪の為一時的に入院加療や在宅復帰を目的としたリハビリテーション |
院外活動
~患者様・ご家族様が安心して御退院できるように、当院では様々な取り組みを行っています~
院外訓練
移動手段の獲得(道路の横断、エスカレーターの利用など)、
家事能力獲得(店舗での買い物、居宅における家事動作訓練)等、
実際に院外でより日常生活に近い環境での動作訓練を行います。
退院前訪問指導
患者様・ご家族様の退院に対する不安を解消し、円滑に在宅生活に移行できるように理学療法士・
作業療法士等が、入院中(外泊時を含む)または退院日に家庭を訪問し、患者様の病状・家屋構造・
介護力等を考慮しながら、退院後の在宅での療養上のアドバイスをさせていただきます。